新聞の構成について話し合う児童=高砂市米田町米田
新聞の構成について話し合う児童=高砂市米田町米田

 神戸新聞社が展開する小中学校向け電子版新聞「まなびープラス」と、新聞作りアプリ「ことまど」を組み合わせた授業が、高砂市立米田小学校で行われた。児童は地域で多発する自転車事故について調べ、新聞にまとめた。

 まなびープラスは毎週、神戸新聞の全地域版から厳選した記事を中心にインターネットで配信。過去1年間、神戸新聞掲載の全記事が検索できる「記事データベース」機能もある。

 同小の3年生は社会科で警察署の仕事を学ぶ中、同市は人口1万人当たりの自転車事故発生率が兵庫県内ワーストだったと知り、事故を減らすための情報を新聞にまとめることにした。まなびープラスなどを使い、ヘルメットをかぶっていないと死亡率が2倍▽発生は日没が早い11、12月が多い▽地域を挙げて事故を減らす取り組みが続けられている-などの情報を収集。どんな記事を載せるのかを4人一組で考えた。

 「データベースで『高砂市 自転車事故』を検索すると、たくさんの記事が見つかった」と五島(ごしま)啓伸(けいしん)君。大和(やまと)岳(がく)君は「他の調べごとにも使えそう」と話した。

 新聞は本格的な紙面が簡単に作れる、ことまどを使って仕上げた。地域の掲示板などにも張り出し、事故防止を呼びかけるという。(武藤邦生)