「生きているだけ丸もうけ」と語る吉田巡査長。現在も週1回のペースでリハビリを続ける=須磨署
「生きているだけ丸もうけ」と語る吉田巡査長。現在も週1回のペースでリハビリを続ける=須磨署

 兵庫県警須磨署に車いすで勤務する警察官がいる。吉田優太巡査長(42)は30歳前後で大病を2度も患い、後遺症で体が不自由に。絶望感に襲われながらもリハビリに励み、念願だった警察官を続ける道を選んだ。職場復帰から間もなく10年。支えてくれた人々に感謝し、「私なりのやり方で恩返ししたい」と力を込める。(千葉翔大)