計算性能の2部門で9期連続世界一となったスーパーコンピューター「富岳」=神戸市中央区港島南町7
計算性能の2部門で9期連続世界一となったスーパーコンピューター「富岳」=神戸市中央区港島南町7

 理化学研究所は13日、神戸・ポートアイランドの計算科学研究センター(神戸市中央区)で稼働中のスーパーコンピューター「富岳」が、計算性能の世界ランキング2部門で9期連続の1位を獲得したと発表した。

 富岳はスパコン「京」の後継として、2021年3月に本格稼働。富岳を活用した研究は医療情報のビッグデータ解析や災害予測など多岐にわたる。

 ランキングは年2回発表があり、今回はドイツ・ハンブルクで開催中の国際会議で行われた。主要4部門のうち、富岳は主に産業分野で使われる「HPCG」と、大規模グラフ解析の性能を示す「グラフ500」で1位を守った。

 一方、人工知能(AI)の計算などで活用される「HPL-MxP」は前回の3位から4位に後退。計算速度ランキング「トップ500」は、前回と同様4位だった。(勝浦美香)