男子円盤投げ(脳性まひF37)決勝で銅メダルに輝き、応援に駆けつけた関係者と喜ぶ新保大和(左下)=神戸市須磨区、ユニバー記念競技場(撮影・小林良多)
男子円盤投げ(脳性まひF37)決勝で銅メダルに輝き、応援に駆けつけた関係者と喜ぶ新保大和(左下)=神戸市須磨区、ユニバー記念競技場(撮影・小林良多)

 大声援が円盤に勢いをもたらした。神戸市で開かれているパラ陸上世界選手権大会の男子円盤投げ(脳性まひF37)で、銅メダルを獲得した新保大和(23)。サイドスタンドでは、所属するアシックスの同僚や両親が見守った。日本新記録をマークする渾身の一投に、同僚らは「私たちの誇り」とたたえた。

 午前9時過ぎ、初夏の日差しが照り付けるスタンドに大応援団が陣取った。競技が始まる直前、名前が場内にコールされると、応援団はとびきり大きな拍手とともに、「新保~!」と声を張り上げた。