華麗なジャンプを見せるシャチ=28日午前、神戸市須磨区若宮町1、神戸須磨シーワールド(撮影・笠原次郎)
華麗なジャンプを見せるシャチ=28日午前、神戸市須磨区若宮町1、神戸須磨シーワールド(撮影・笠原次郎)

 神戸市須磨区の須磨海浜公園に、新たな水族館「神戸須磨シーワールド」が6月1日、オープンする。西日本で唯一となるシャチのパフォーマンスをはじめ、計約560種、約1万9千点の生き物を最新手法で展示。中核施設となるシーワールドの開館により、市が民間資本を活用した海浜公園一帯の再整備事業が完了する。

 新水族館は、昨年5月に閉園した旧市立須磨海浜水族園の跡地に企業グループが建設した。シーワールド周辺には既に芝生広場や大型遊具を備えた公園が整備され、商業施設「松の杜ヴィレッジ」も開業した。海水浴場とともに一層のにぎわいが期待される。

 新水族館の展示の目玉は、体長5メートルを超える2頭のシャチだ。西日本では唯一見られる水族館となる。

 悠々と泳ぐシャチを眺めながら食事をできるレストランや、イルカと触れ合う体験プログラムも用意。多様な自然環境を再現した施設「アクアライブ」では、旧水族園から受け継いだ生き物が観察できる。入館は当面、事前予約制となる。

 東に隣接する「神戸須磨シーワールドホテル」も同時に開業する。全客室(80室)から瀬戸内海を望め、部屋に水槽があるプレミアムルームなども備える。(井沢泰斗)