「黴の生えた病棟で ルポ 神出病院虐待事件」(毎日新聞出版)神戸新聞取材班
「黴の生えた病棟で ルポ 神出病院虐待事件」(毎日新聞出版)神戸新聞取材班

 2020年に神戸市西区の精神科病院で発覚した看護師らによる集団虐待事件を、神戸新聞記者たちが約4年間にわたって継続取材したルポルタージュ「黴(カビ)の生えた病棟で ルポ・神出病院虐待事件」が24日、全国の主要書店で発売されます。

 神出病院の事件では、看護師ら6人が抵抗できない入院患者に暴行やわいせつな行為をしたとして逮捕されました。その後の第三者委員会の調査で少なくとも職員27人による84件の虐待行為があったと報告されています。

 「彼らはごく普通のいい子だった」。記者は元同僚らの取材に加え、患者を軽視する病院の組織構造、日本の精神医療が抱える課題や人間の集団心理のメカニズムに至るまで事件の背景に多角的に迫りました。

 23年6~7月に神戸新聞紙面で掲載した連載を大幅加筆したもので、連載は「第28回新聞労連ジャーナリズム大賞」優秀賞を受賞しています。

 毎日新聞出版発行。四六判248ページ。税込み1760円。神戸新聞オンラインストア「LIVE STORE 得ダネ」でもご購入いただけます。LIVE STORE 得ダネ(ここをタップ)

【特集】カビの生えた病棟で