定例会見で進退について問われ、辞職を改めて否定した斎藤元彦知事=16日午後、神戸市中央区、兵庫県庁(撮影・大田将之)
定例会見で進退について問われ、辞職を改めて否定した斎藤元彦知事=16日午後、神戸市中央区、兵庫県庁(撮影・大田将之)

 兵庫県の元西播磨県民局長が斎藤元彦知事によるパワハラ疑惑などを告発した問題で、斎藤知事は16日の定例会見で「より良い県政を目指すのが私の責任」などと述べ、あらためて辞職を否定した。

 この問題を巡り、元県民局長は19日に開かれる県議会の調査特別委員会(百条委員会)で証人尋問に応じる予定だったが、7日に死亡しているのが見つかった。尋問に向けて陳述書を残していたとみられ、百条委で取り扱いを協議する。

 元県民局長の死亡などを受け、片山安孝副知事は斎藤知事に辞職を進言した上で7月末での辞職を表明。3年前の知事選で斎藤知事を推薦した自民党の兵庫県連も「辞職を含めた早期の政治判断」を求めている。