明石市のNPO法人が古着のチャリティーショップを立ち上げ、家庭で不要になった衣類を地域で循環させる仕組みづくりに取り組んでいる。世界的な問題になっている衣類ごみを減らす手段の一つが、まだ着られる服の「リユース(再利用)」だ。近年、環境問題への関心や節約意識の高まりなどを背景に、衣類再利用の動きはメーカーや商業施設などでも広がりつつある。(領五菜月)
7月上旬、JR明石駅近くの「古着チャリティショップ エコベ」(明石市本町2)は、服を求める客でにぎわっていた。店は今春オープンしたばかり。市民から使わなくなった衣類の寄付を募り、手頃な価格で古着として販売している。
運営するのは、NPO法人エコベ。メンバー全員が整理収納アドバイザーの女性だ。顧客の家を片付ける中で衣類ごみが圧倒的に多く、まだ着られる状態のものをごみとして捨てることに心苦しさを抱えていたという。2018年に団体を立ち上げ、不要になった衣類や絵本の寄付・交換会などを開いてきた。