台風の予想進路図(31日午後9時現在)=気象庁HPより
台風の予想進路図(31日午後9時現在)=気象庁HPより

 神戸地方気象台は31日、台風10号の影響で、9月2日にかけて兵庫県内で警報級の大雨になる恐れが続くとの見通しを示した。台風は今後、熱帯低気圧に変わる見込みだが、降り始めからの雨量が多く地盤が緩んでおり、土砂災害などに警戒を呼びかけた。

 1日午後6時までに予想される24時間雨量は多い所で県北部80ミリ、南部60ミリ。その後の24時間でさらに80ミリを見込む。8月27日夜から31日夕までの雨量(速報値)は南あわじ市241ミリ、佐用町228・5ミリなどで、平年の8月1カ月分の約1・5倍に上った。

 県災害対策課によると、31日午後5時時点で、県内でけが人や家屋被害は確認されていない。

 JR西日本は同日、山陽線上郡-福山間などで一時運転を見合わせた。神戸空港と関西空港を結ぶ高速船「神戸-関空ベイ・シャトル」は1日、一部欠航して代替バスを運行する。(上田勇紀)