兵庫県知事選(31日告示、11月17日投開票)で、県議会最大会派の自民党(37人)は3日、候補者擁立を断念した。3年前、日本維新の会との異例の共闘で後押しした斎藤元彦氏(46)を知事失職に追い込む一方、「ポスト斎藤」探しに奔走。元官僚や県幹部、県議などさまざまな名前が浮上したが、派閥裏金事件などで逆風にさらされる中、自民の看板を背負う人物は見つけられなかった。党内には県議団の見通しの甘さを批判する声も強い。
3日午前10時半に始まった自民県議団総会。議論は最初から熱を帯びていた。
「自民党として3年前に斎藤知事を推薦した道義的責任を感じるなら、独自の候補者を立てるのは違う」
「まだ(候補擁立の)努力はできる。結論を出すのは早い」