引き分けの試合後に波田大和(右)と握手を交わす神足茂利(左)=8月2日、東京・後楽園ホール
引き分けの試合後に波田大和(右)と握手を交わす神足茂利(左)=8月2日、東京・後楽園ホール

 重岡兄弟が故郷へ戻った8月。ボクシングの聖地後楽園ホールでまた二つのリング禍が起こった。同2日の東洋太平洋スーパーフェザー級王座戦で引き分けた神足(こうたり)茂利が同8日に、日本ライト級挑戦者決定戦で8回TKO負けした浦川大将が同9日に亡くなった。

 ともに28歳。同一興行で2人が亡くなるのは、日本ボクシングコミッション(JBC)管轄下で例がない。それぞれ試合後に救急搬送され、穴口一輝、重岡銀次朗と同じ急性硬膜下血腫で開頭手術を受けた末だった。