パリ・パラリンピックの車いすテニスで、明石市出身の上地結衣選手(30)が、日本勢初の単複2冠という快挙を成し遂げた。自他共に「負けず嫌い」と認める上地選手の魅力を伝えようと、今回の金メダルをつかむまでの3年間に密着したドキュメンタリー映画をスポンサー企業が製作。地元では祝賀会が開かれ、競技を始めた頃から応援する市民らが上地選手をねぎらった。(領五菜月)
上地選手は生まれつきの潜在性二分脊椎症で、足などにまひがある。テニスをしていた姉の影響もあって、11歳の頃に車いすテニスを始めた。すぐに頭角を現し、14歳で日本ランク1位に。四大大会も制すなど、華々しい成績を残してきた。