雪のシーズンを前に、JR山陰線で28日、除雪用車両「ラッセル車」の試運転があり、豊岡市の豊岡駅構内で早朝から点検作業が行われた。豊岡(豊岡市)-東浜(鳥取県岩美町)間の往復を試走した。
ラッセル車は、積雪30センチ以上が予想される場合に出動。昨年度は今年1月に1日だけ、計10回出動した。
点検は11月7日に始まり、JR西日本近畿統括本部管内の山陰線と播但線、舞鶴線で試走してきた。
試運転の最終日となったこの日、早朝から豊岡駅で保線係員3人が動作を点検。線路に積もった雪をかき分ける「フランジャー」や、外に広げて線路外に雪を押し出す「先端翼」「補助翼」などが正常に動くかを確認した。その後、東浜駅に向けて出発した。
JR西の緒方和久豊岡派出所長(53)は「今季の積雪は例年並みの予測。乗客と交通を守るため、いつ雪が降ってもいいように準備する」と話した。(丸山桃奈)