「天災は忘れたころにやって来る」で知られる物理学者の寺田寅彦(1878~1935年)は、著書にこうも記している。
〈文明が進むほど天災による損害の程度も累進する傾向があるという事実を十分に自覚して、平生からそれに対する防御策を講じなければならない…〉
高速道路が横倒しになり、鉄道網は寸断。ビルは崩れ、電気、ガス、水道が止まった。30年前の阪神・淡路大震災は近代文明のもろさをさらけ出し、過信と楽観が生んだ都市の安全神話を打ち砕いた。
「天災は忘れたころにやって来る」で知られる物理学者の寺田寅彦(1878~1935年)は、著書にこうも記している。
〈文明が進むほど天災による損害の程度も累進する傾向があるという事実を十分に自覚して、平生からそれに対する防御策を講じなければならない…〉
高速道路が横倒しになり、鉄道網は寸断。ビルは崩れ、電気、ガス、水道が止まった。30年前の阪神・淡路大震災は近代文明のもろさをさらけ出し、過信と楽観が生んだ都市の安全神話を打ち砕いた。