仕事納めの組織も多かった昨年12月27日、災害医療チームの運用についての議論は、午後10時ごろまで交わされた=神戸市中央区、神戸市医師会館
仕事納めの組織も多かった昨年12月27日、災害医療チームの運用についての議論は、午後10時ごろまで交わされた=神戸市中央区、神戸市医師会館

 阪神・淡路大震災から30年となる今年、神戸市医師会(堀本仁士会長)が、救護所で応急処置などにあたる「災害時神戸メディカルチーム(D-Komet)」を始動する。南海トラフ地震も念頭に、災害直後に病院が十分機能しなかったり、外部支援が期待できなかったりすることに備え、開業医らが組織的に支援する枠組みを立ち上げる。(霍見真一郎)

 同医師会によると、医療の初動体制に課題があった阪神・淡路-の教訓を踏まえ、2012年に神戸市と結んだ救護協定に実効性を持たせるため計画された。約2700人の会員がいる同医師会が24年11月から呼びかけ、1月8日時点で150人が登録している。そのうち106人は医師という。