伊丹市役所=伊丹市千僧1
伊丹市役所=伊丹市千僧1

 兵庫県伊丹市は6日、圧着はがきで1月に郵送した介護保険料納付確認書の一部が、被保険者の元に届くまでに開き、納付済みの介護保険料などが見られる状態になっていたと発表した。市が圧着作業を行ったが、強度が十分ではなかったという。40世帯から「剝離した状態で届いた」という連絡があった。これまでに個人情報漏えいなどの被害は確認されていないという。

 同市介護保険課によると、職員2人が機械を使って5万2880人分のはがきを圧着し、1月16日に発送。同20日に被保険者2人から問い合わせがあり、はがきの剝離が分かった。

 市は今回、これまでとは違う業者にはがきの台紙を注文したが、これまでと同じ強度で圧着作業を行った。剝離の発覚後に業者に確認したところ、より強い圧力をかける必要があったことが判明したという。

 はがきには被保険者の名前、被保険者証番号、2024年度に納付した介護保険料額が記載されていた。

 市はウェブサイトや今月15日に発行する広報紙でおわびを掲載。今後ははがきの仕様を確認した上で、圧着テストを行うなどして再発防止を図るという。(吉田敦史)