昨年12月、JR明石駅の北側で、50代の女性が突然意識を失い倒れた。その場に居合わせた人らが協力し合って救命処置を続けた結果、女性は間もなく意識を取り戻し、その後、後遺症もなく退院したという。明石市消防局は4日、3人に感謝状を贈呈した。(赤松沙和)
3人は、保育士の北村咲歩(さほ)さん(28)=兵庫県三田市▽実家に帰省中だった看護師の中塚綾さん(29)=大阪府豊中市▽元明石市消防局員で会社員の中村昇一さん(41)=東京都。
女性が倒れたのは、12月6日の午後6時ごろ。友人と待ち合わせをしていた北村さんはその瞬間を目撃した。「驚いて頭が真っ白になった」(北村さん)ものの、すぐさま119番通報した。
その横では、通りがかった男性や近くの交番の警察官が気道を確保した上で、心臓マッサージを始めていた。その人だかりに気付いて駆けつけた中塚さんと中村さんが応急処置を引き継ぐと、自動体外式除細動器(AED)を使って救急隊の到着まで心臓マッサージを続けた。処置をしている間に女性の脈が確認でき、搬送時には救急車内で会話ができる状態まで回復したという。
中塚さんは実際にAEDを使うのは初めてだったといい、「手順は分かっていても緊張した」と振り返る。心臓マッサージをする時間を測ってくれた若者や、肌が見えないように配慮して上着を掛けてくれた人もいたといい、中村さんは「救急隊の到着までに何ができるかや、居合わせた人たちによる救命の重要性を改めて実感した」と話した。
4日に明石市消防局(同市藤江)であった感謝状の贈呈式で、上田貴弘消防局長は「すぐに119番し、協力して対応してもらえたことで救えた」とたたえた。事前に3人に電話で感謝を伝えていた女性は、当日も式典前に会場に駆け付け直接お礼を伝えたといい、3人は「元気な姿が見られて良かった。まわりの人たちの協力もあり、助けられた」と笑顔をみせた。























