寒空の下、候補者の演説を聞く聴衆ら=たつの市龍野町富永(画像の一部を加工しています)
寒空の下、候補者の演説を聞く聴衆ら=たつの市龍野町富永(画像の一部を加工しています)

 終盤戦に突入した8日投開票の衆院選。兵庫11、12区の各候補者は広い選挙区を東奔西走し、有権者に支持を訴えている。各地で論戦は熱を帯びるが、今回は36年ぶりの2月の政治決戦。中・西播磨には真冬に氷点下を記録し、雪が多く積もる地域もある。各陣営に工夫や対策を聞いた。(まとめ・西竹唯太朗)

 宍粟市や佐用町などの降雪地域を抱える12区(西播磨など)。立候補した3人の陣営はいずれも街宣車にスタッドレスタイヤを装着している。

 日本維新の会前職の池畑浩太朗氏(51)の陣営は「スキー場へあいさつに行くこともあるので、タイヤチェーンは持っていた」と話す。ただ、長時間かけて各地を遊説するにはスタッドレスが不可欠で「急いで準備した」と振り返る。

 自民党前職の山口壮氏(71)の陣営は、運動員用の防寒着も新たに調達した。陣営幹部は「沿岸部から山間部まで、12区は広い。北と南で気候も気温も違う。対策は一筋縄ではいかない」と難しさを口にする。

 11区(旧姫路市)も北部地域では雪が降りやすい。維新元職の住吉寛紀氏(41)の陣営もチェーンを購入したという。

 選挙期間中、候補者や運動員は街頭演説やビラの配布などで長時間屋外にいることも多い。各陣営ではそれぞれの体調を気遣う声が多く聞かれた。

 11区の共産党新人、苦瓜一成氏(72)の陣営は遊説の際、街宣車内が冷えすぎないよう、有権者に手を振る時にだけ窓を開けるなど工夫しているという。

 同区の国民民主党新人の中原立貴氏(35)の陣営は街宣車内に毛布を持ち込み、運動員の膝上にかけて選挙区を巡っている。事務所にはインフルエンザなどの感染症対策としてマスクを常備しているという。

 冬の選挙に対する捉え方は候補者によってさまざまなようだ。

 ある候補者は「寒い中で活動しているほうが、有権者に頑張っていると思われていい」とプラスに捉える。別の候補者も「人前に出る以上、平服を着るわけにはいかない」とカイロやレッグウオーマーを身に着け、寒さに負けず街頭に立つ姿勢をアピールする。

 一方で「我慢比べにしたくない」との冷静な意見も。ある候補者は「風邪をひいて話せなくなるほうが良くないので」と語り、寒さ対策を徹底する。

兵庫県内の立候補者一覧