立花孝志氏と連絡を取った経緯を説明する白井孝明兵庫県議=21日午後1時ごろ、兵庫県議会
立花孝志氏と連絡を取った経緯を説明する白井孝明兵庫県議=21日午後1時ごろ、兵庫県議会

 兵庫県の元西播磨県民局長の私的情報とされる投稿が交流サイト(SNS)で拡散され、発信した政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志氏から情報源として名前を挙げられた県議会会派・維新の会の白井孝明県議は21日、報道陣の取材に対し、立花氏と計3回、電話で連絡を取ったと認めた。「私が持っている情報を立花氏が知らなければ伝えようと思った」とする一方で「具体的な情報提供はしていない」とも説明した。

 昨年10月ごろ、支援者を通じて立花氏に電話番号を伝えたという白井氏。同11月1日に電話がかかってきたものの「私の方が詳しいのでお話しすることはない」と言われたという。

 しかし、立花氏は今月20日に自身のユーチューブチャンネルで「白井議員に情報提供を受けた」と発言。この点について白井氏は「認識に誤解がある」と情報源であることを否定した。

 その後、立花氏からは2月13日ごろにも電話で「動画でお名前を出す」と連絡があったと説明。立花氏の動画が公開された後には、白井氏から「私からは話していない」と訂正の電話も入れたとした。

 白井氏は立花氏と連絡を取ったことについて「軽率だった」と謝罪した上で、「知事を巡るメディアの報道が一方的だったので、正しい情報を出したかった」と立花氏の拡散力に期待したことを認めた。ただ「正しい情報」が何かを問われると、「(それは)議員間の噂話や伝聞情報だ。ただ、メディアも知事に関して伝聞レベルで記事に書かれている。全てを表に出してクリアにするべきだと考えた」と持論を述べた。

 自身の処遇については「党の方針や処分に従う」と語った。(井沢泰斗)