兵庫県議会調査特別委員会(百条委員会)の奥谷謙一委員長は18日、百条委の委員を「知事失職の黒幕」などと名指しする文書や、秘密会の音声データが政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志氏に渡って拡散されたことで業務を著しく妨害されたとして、19日にも県警に偽計業務妨害容疑で被害を届ける意向を明らかにした。
この文書拡散を巡っては、立花氏が動画などで「百条委副委員長の岸口実県議(維新の会)から文書を受け取った」と説明。岸口県議は立花氏と面会したことは認めたが「私からは渡していない」と否定し、日本維新の会が調査するとしている。一方、奥谷委員長は「被疑者不詳」で県警に相談するという。
奥谷委員長は、この文書をきっかけにさまざまな動画が作成されるなどし、県議会事務局に苦情の電話が殺到して打ち合わせができないなど業務が妨害されたと説明。「知事選で一体何があったのかを解明して県民に説明する必要がある」と話した。