兵庫県姫路市議会の高見千咲議員(30)=無所属、1期目=の交流サイト(SNS)への投稿を巡る政治倫理審査会は7日、最終会合を開き、昨年秋の県知事選に関する投稿は条例で定めた市議会の政治倫理基準に違反しており、議員辞職勧告が相当とする報告書を取りまとめた。同日、宮下和也議長に提出した。
審査会では、県警内部で特定候補(斎藤知事ではない)の応援をするよう通達があったとの投稿と、知事選で落選した稲村和美氏の県庁舎建て替えを巡る発言についての投稿の二つに焦点を当てた。
審査会は高見議員に対し、会合への出席を求めていたが体調不良などを理由に欠席。投稿の根拠を示すよう求める質問書も送ったが、情報提供者の開示を拒否するなどの回答だったため、全会一致で政治倫理条例に抵触すると認定した。報告書では「政治的または道義的に重大な責任がある」と指摘している。
今後、25日の議会運営委員会で辞職勧告決議案の取り扱いが協議され、26日の定例会最終日に提出される見込み。