東日本大震災で町職員ら43人が犠牲になった宮城県南三陸町の旧防災対策庁舎。保存するか、解体するかで揺れてきたが、町は昨年3月、津波の恐怖を伝える震災遺構として、骨組みだけになった庁舎の恒久保存を表明した。屋上で娘が津波にさらわれ、解体を求めてきた男性は「見るのはつれえ。けど、時間だべなあ」。14年間で移り変わる心境を語った。(上田勇紀)
東日本大震災で町職員ら43人が犠牲になった宮城県南三陸町の旧防災対策庁舎。保存するか、解体するかで揺れてきたが、町は昨年3月、津波の恐怖を伝える震災遺構として、骨組みだけになった庁舎の恒久保存を表明した。屋上で娘が津波にさらわれ、解体を求めてきた男性は「見るのはつれえ。けど、時間だべなあ」。14年間で移り変わる心境を語った。(上田勇紀)