日本酒を楽しむ参加者ら=オレゴン州ポートランド(コウベ・インターナショナルクラブ・ポートランド支部提供)
日本酒を楽しむ参加者ら=オレゴン州ポートランド(コウベ・インターナショナルクラブ・ポートランド支部提供)

 約100種類の日本酒を味わえるイベント「FUYU FEST」(冬祭り)」が、米オレゴン州ポートランドで開かれた。地エネと環境の地域デザイン協議会(事務局・神戸新聞社)から生まれた日本酒「環(めぐる)」のうち、福寿、盛典、櫻正宗の兵庫県内3銘柄の酒が試飲コーナーに登場したほか、オリバーソース(神戸市中央区)を使ったそばめしなどが振る舞われた。

 同州で酒屋、酒クラスを運営する「サンフラワー・サケ」の主催で、今年で3年目。旭酒造(山口県)が造る「獺祭BLUE(ブルー)」など、日本各地の日本酒がそろったほか、鶏の照り焼き弁当など日本食のブースも並んだ。お燗ワークショップといった食体験に加え、日本酒セミナーや書道パフォーマンスも開催され、多くの人でにぎわった。

 「環」の酒米は、神戸市内などの牧場で出た糞尿やごみを発酵しクリーンエネルギーであるバイオガスを生成する際に発生する副産物・消化液を有機肥料として使用し栽培している。

 コウベ・インターナショナルクラブ・ポートランド支部のブースで「環」を提供し、環境配慮型の日本酒についてアンケートを行った。購買意欲や飲みたいシーンなどを問う構成で、29件の回答が集まった。約8割が「無条件で環境配慮型の日本酒を購入してみたい」と回答。約14%が「値段次第」、約7%が「簡単に手に入るなら」として、いずれも購入意欲を示した。

 自由記述欄では、持続性科学を専攻する現地の大学院生から「クローズドループで酒をつくる会社に出会えたことに感謝している。持続性科学の将来を照らすポテンシャルのある日本酒の可能性にワクワクする」との回答もあった。