神戸で暮らしたドイツ人の捕虜らの墓碑の前に立つ榊原均さん=神戸市北区山田町下谷上、神戸市立外国人墓地
神戸で暮らしたドイツ人の捕虜らの墓碑の前に立つ榊原均さん=神戸市北区山田町下谷上、神戸市立外国人墓地

 第1次世界大戦(1914~18年)で敗れたドイツ人の捕虜4人が、神戸市立外国人墓地(同市北区)に埋葬されていることを、徳島県にある鳴門市ドイツ館の長谷川純子(すみこ)学芸員が確認した。2人は兵庫県加西市の青野原俘虜(ふりょ)収容所、別の2人は関東の収容所を出た後、日本に永住したとみられる。長谷川さんは「神戸に捕虜を支援するコミュニティーが存在したのだろう」と分析する。(津谷治英)