雨にぬれてしっとりと咲くハナショウブ=6月9日、神戸市須磨区、須磨離宮公園(撮影・小林良多)
雨にぬれてしっとりと咲くハナショウブ=6月9日、神戸市須磨区、須磨離宮公園(撮影・小林良多)

 神戸市須磨区の市立須磨離宮公園で70品種6千株のハナショウブが見頃を迎えている。梅雨を迎え、しっとりと咲く花が訪れる人を引きつけている。今月下旬まで順次開花が続く。

 アヤメ科の多年草。江戸期以降、野生のノハナショウブから多数の園芸種が生み出されてきた。同園では伝統ある江戸、肥後、伊勢の3系統や、外国種など幅広く観賞できる。

 白に差し込む薄紅色が印象的な「児化粧」、紫の「光源氏」、明るい黄色の「金冠」などが個性を競うように咲き誇る。同園の担当者は「上を向く花に雨粒がのる姿は特に風情がある。あでやかな色の変化も楽しんでほしい」と話す。

 午前9時~午後5時。木曜休園。入園料は15歳以上400円、小中学生200円。TEL078・732・6688(小林良多)