昨年11月の兵庫県知事選を巡り、県市長会の有志22人が候補者だった前尼崎市長の稲村和美氏の支持を表明したのは、公選法違反(公務員の地位利用)に当たるとして、元川西市議の女性が告発した問題で、県警は13日、22人に関する捜査結果の書類を神戸地検に送付した。捜査関係者が明らかにした。
22人は投開票3日前に稲村氏への支持を表明し、うち7人が県庁で記者会見を開いた。元川西市議の女性は22人が首長の影響力を利用し、新聞に記事を掲載させたとして告発していた。県警の捜査結果を受け、神戸地検が処分を判断する。
県市長会の会長を務め、支持表明に名を連ねた酒井隆明・丹波篠山市長は「公選法で禁止されているのは自分の指揮命令下にある市職員などへの運動だ。支持表明は違反ではないことをあらかじめ県選挙管理委員会に確認している」などとコメントした。