記者会見して県市長会有志に対する告発状を送付したことを明かす徳永信一弁護士=神戸市内
記者会見して県市長会有志に対する告発状を送付したことを明かす徳永信一弁護士=神戸市内

 昨年11月の兵庫県知事選で、県内29市長でつくる県市長会の有志22人が候補者だった前尼崎市長の稲村和美氏(52)を支持すると表明したのは公職選挙法違反に当たるとして、元川西市議の女性(63)が7日、県警と神戸地検に同法違反容疑の告発状を送付した。

 同日会見した代理人の徳永信一弁護士によると、女性は斎藤元彦知事の支持者で、政治団体「NHKから国民を守る党」の党員。

 告発状によると、22人の市長は知事選期間中の昨年11月14日、会見を開いて稲村氏支持を表明した。市長としての影響力を利用して翌15日の新聞各紙に記事を掲載させたとしている。

 有志代表を務めた蓬萊務・小野市長は「今のところ申し上げることはない」とコメントした。