宝塚・クロスボウ殺傷事件の経過
宝塚・クロスボウ殺傷事件の経過

 「被告人を無期懲役とする」。約50分にわたって判決が言い渡される間、証言席に座る野津英滉(ひであき)被告(28)は終始、深く頭を垂れていた。宝塚市で2020年に親族4人がクロスボウ(洋弓銃)で殺傷された事件の裁判員裁判。「家族全員を殺害して死刑になりたかった」という被告に対し、判決は「自己中心的」と非難しつつも、第三者の支援を受けることなく、孤立を深めていった被告の事情を考慮した。