花束を手に職員らに拍手で見送られる服部洋平副知事=31日午後、神戸市中央区、兵庫県庁(撮影・丸山桃奈)
花束を手に職員らに拍手で見送られる服部洋平副知事=31日午後、神戸市中央区、兵庫県庁(撮影・丸山桃奈)

 任期満了を迎えた兵庫県の服部洋平副知事(63)の退任式が31日、県庁であった。告発文書問題などで県政が混乱する中、1年8カ月にわたり1人で副知事を担ってきた。集まった幹部職員ら約170人に「一人一人が兵庫県の看板を支えている誇りを持ち、一体となって底力を発揮してほしい」と託した。

 服部氏は大阪大工学部卒で、県土整備部を中心に災害に強いインフラ整備などを進めた。同部長を務めた後の2022年4月、生え抜きの技術職としては1976年以来となる副知事に就いた。

 一方、2024年7月、告発文書問題を巡って当時の片山安孝副知事が辞職。以降は1人体制が続き、斎藤元彦知事が失職してから再選するまでの約50日間は、職務代理者として県政のかじを取った。

 服部氏はあいさつで「自身と家族の心身の健康は、仕事とは別次元の最優先事項と肝に銘じてほしい」と時折声を詰まらせ、「将来世代に胸を張れる兵庫を築くべく、未来を切り開いていくと確信している」と激励。途切れない拍手に包まれ、会場を後にした。(岡西篤志、井上太郎)