蓬萊務小野市長
蓬萊務小野市長

 兵庫県小野市の蓬萊務市長(80)が、任期満了に伴い来年1月に行われる見込みの市長選に立候補せず、7期目の今期限りで退任する意向を固めたことが23日、分かった。「築き上げた市民力と行政経営の理念、仕組みを次世代へ引き継ぐ」とし、開会中の市議会定例会で表明する見込み。後継指名はしない方針。

 前市長が公共工事の収賄事件で逮捕され、1999年、蓬萊氏は民間企業から転身して初当選した。相生市の谷口芳紀市長(77)らと並び、現職として全国最多の7期目を務める。

 地域の基幹病院となる北播磨総合医療センターや、ひょうご小野産業団地などを整備。高校3年までの医療費無料化を兵庫県内で初めて実現した。市役所移転や小野署の新設など新市街地の開発、加東、加西市との広域ごみ処理施設計画を進めた。県の事業着手から26年後の昨秋に全線開通した東播磨道の建設も推進。小野市の資産価値を高める大型事業に道筋を付け、市税収入は3年連続で過去最高となった。一方で、高齢への懸念や多選批判もある。

 任期満了は来年2月6日で市長選の日程は未定。現時点で立候補を表明した人はいない。(坂本 勝)