ため池の上空を飛び回るツバメ=明石市大久保町(撮影・風斗雅博)
ため池の上空を飛び回るツバメ=明石市大久保町(撮影・風斗雅博)

 数万羽のツバメが一斉にヨシ原へと向かう「ねぐら入り」が兵庫県明石市大久保町のため池で見られる。夕闇の中で無数の個体が四方八方から舞い降りる姿は圧巻で、愛鳥家らを楽しませている。

 ツバメは東南アジア方面から飛来する夏鳥。春から夏にかけて繁殖した後、親鳥や若鳥は巣を離れ、外敵に狙われにくい池や川のヨシ原をねぐらとする。渡りに備えて体力を蓄えた後、秋にかけて南下し越冬する。

 日本野鳥の会ひょうごによると、池では3年前からねぐら入りが確認されている。日没直後の午後7時過ぎ、池の上空には鳴き声を上げながらツバメの群れが黒いシルエットとなって浮かび上がった。やがて、水面近くを低空飛行したり急降下したりしながら次々とヨシ原へと飛び込んでいった。一方、ヨシ原の減少などで、ねぐらが失われるケースもあるという。

 同会主催の探鳥会に参加した西宮市の男性(17)は「上から雨みたいに降ってきてすごい迫力だった。ねぐらが減って心配だが、来年もまた戻ってきてほしい」と話していた。(風斗雅博)