ナチス時代に強制収容所に連行されたユダヤ人らの氏名などを刻んで埋められた金属プレート付き敷石「つまずきの石」=25日、ベルリン(共同)
 ナチス時代に強制収容所に連行されたユダヤ人らの氏名などを刻んで埋められた金属プレート付き敷石「つまずきの石」=25日、ベルリン(共同)

 【ベルリン共同】ドイツ東部ハイデナウの市議会は24日、ナチス時代に強制収容所に連行されたユダヤ人らの旧住居前の路上に、犠牲者の氏名などを刻んで埋めた金属プレート付き敷石「つまずきの石」の新設を禁じる決議を可決した。極右「ドイツのための選択肢(AfD)」と保守のキリスト教民主同盟(CDU)などが提出した。市当局者が25日、明らかにした。

 ドイツでは、ナチス時代の教訓から排外主義的な政策を嫌う伝統的な主要政党がAfDとの連立や協力を拒否する「ブラントマウアー(防火壁)」を築いてきた。メルツ首相はブラントマウアーの維持を強く訴えているが、自身が率いるCDUの議員が決議に加わったことで、有効性が大きく揺らいでいる。

 「つまずきの石」は強制連行されたユダヤ人らの氏名や生年、殺害された年を記したもので、欧州各地に計約11万6千個設置されている。AfDなどの決議案は踏まれることを防ぐためだと主張し、墓地が追悼の場にふさわしいとした。