迎えた精霊を山上から送り出す「摩耶の送り火」=16日夕、神戸市灘区摩耶山町
迎えた精霊を山上から送り出す「摩耶の送り火」=16日夕、神戸市灘区摩耶山町

 お盆に迎えた先祖の精霊を送り返す「摩耶の送り火」が16日、神戸市灘区の摩耶山天上寺で営まれた。山上に集められた舟に火がともされると、参拝者が故人をしのんで手を合わせた。

 新型コロナウイルス禍の2020年、市内各地の送り火が中止に。祖先を供養する伝統文化の継承に危機感を持っていた市内の寺院関係者が「摩耶の送り火」として、同年に始めた。同寺は「山上にあり、市内で空に一番近い」と開催場所に選ばれた。

 今年は市内約20の寺院の関係者が参集。参拝者が夕方から集まり、盆踊りや法要があった。石庭には明かりがともった「精霊舟」が並び、塔婆をたき上げて精霊を見送った。(鈴木雅之)