前半、ゴール前に攻め込む神戸のイニエスタ(撮影・山口登)
前半、ゴール前に攻め込む神戸のイニエスタ(撮影・山口登)

 サッカーJリーグ1部(J1)のヴィッセル神戸を退団する元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタが1日、神戸市兵庫区のノエビアスタジアム神戸で最終戦となるコンサドーレ札幌戦に挑んだ。試合後のセレモニーで「さよならという言葉は好きではない。また会いましょう。日本に戻ってきます。ここは自分たちにとってわが家のようなところ」と涙ながらに語った。

 イニエスタは神戸の選手がつくった花道を通ってピッチへ。「こんばんは。みなさん」と日本語であいさつし、「5年前に神戸に来た時には、この旅がこんなに美しく感動的になるとは想像もできなかった。大切な思い出として持ち帰るものは、1日目から皆さんが示してくれた愛情とリスペクト(尊敬)。家族を代表して感謝をしたい」と神戸、日本への愛情を示した。

 さらに「自分はここにきたより、選手としても人としても成長したと感じています。チームメート、元チームメート、スタッフ、ここにいる素晴らしいファン、Jリーグのファン、全ての人に感謝しないといけない。皆さんのおかげで成長し続けることができました」と感謝。「ファンの皆さんにはこれまで通り、チームを支えてほしい。後半戦は皆さんの支えが必要になる。自分も離れたところからではあるが、チームに力を送りたい」と神戸にエールを送った。最後は日本語で「ありがとうございます、皆さん」と頭を下げた。