男子6位でゴールする堀尾謙介=東京・国立競技場(撮影・吉沢敬太)
男子6位でゴールする堀尾謙介=東京・国立競技場(撮影・吉沢敬太)

 来年のパリ五輪日本代表選考会「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」は15日、東京・国立競技場発着で行われ、男子は小山直城(ホンダ)が2時間8分57秒で優勝、赤崎暁(九電工)が2時間9分6秒で2位になり、ともに五輪初出場を決めた。女子は鈴木優花(第一生命グループ)が2時間24分9秒で1位、一山麻緒(資生堂)が2時間24分43秒で2位になり、代表に決まった。鈴木は初、一山は2大会連続。

 男子で東京五輪6位の大迫傑(ナイキ)、女子の細田あい(エディオン)は3位。3人目の代表は来春までに行われる「ファイナルチャレンジ」の対象大会で男子は2時間5分50秒、女子で2時間21分41秒の設定記録を突破した最速の選手に決まる。この条件を満たす選手がいない場合、大迫、細田が代表となる。

 レースは強い雨の中で実施された。男子は川内優輝(あいおいニッセイ同和損保)が序盤から独走。35キロ過ぎに後続が追い付くと小山が39キロ手前で抜け出した。女子は一山が後半にリードしたが、鈴木が38キロ過ぎに逆転し、突き放した。男子で川内は4位、日本記録保持者の鈴木健吾(富士通)は途中棄権。

 兵庫ゆかりの選手の最上位は、男子が2時間9分53秒で走った堀尾謙介(九電工、須磨学園高出身)の6位。女子は前回覇者で東京五輪代表の前田穂南(天満屋、尼崎市立園田東中出身)が、2時間27分2秒で7位だった。

 パリ五輪では男子が8月10日、女子は閉幕日の同11日に行われる。