男子・須磨学園の1区折田壮太(中央)が2区藤岡孝太郎(右)にトップでたすきを渡す(撮影・風斗雅博)
男子・須磨学園の1区折田壮太(中央)が2区藤岡孝太郎(右)にトップでたすきを渡す(撮影・風斗雅博)

 最長10キロの男子1区、中継まで残り400メートル。須磨学園のエース折田は、埼玉栄の松井と激しく競り合いながら力を振り絞って前へ出た。ぐんぐん加速し、残り200メートルから一気に突き放す。「誰にも負けない」と胸を張る圧巻のスパートで、28分48秒の日本人最高タイ記録。過去最高順位への道筋を作った世代屈指のスピードランナーは「楽しみきるには(10キロは)短すぎました」と無邪気に笑った。