故郷石川への思いを胸に五輪に参加しているINAC神戸のDF北川ひかる=5月18日、ノエビアスタジアム神戸
故郷石川への思いを胸に五輪に参加しているINAC神戸のDF北川ひかる=5月18日、ノエビアスタジアム神戸

 パリ五輪のサッカー女子日本代表は31日(日本時間1日)、ナイジェリアとの1次リーグC組最終戦に臨み、3-1で勝利して2大会連続の準々決勝進出を決めた。

 「なでしこジャパン」に、被災地の能登半島に特別な思いを寄せる選手がいる。INAC神戸所属で金沢市出身のDF北川ひかる(27)。「石川の人たちに勇気を与えられるように」。大会前のけがで補欠に回っていたが、ナイジェリア戦で復帰すると、直接FKを決めるなど大会に懸ける思いを体現している。

 地震が起きた正月は帰省中だった。母美千代さん(60)によると、災害を目の当たりにしたショックは大きかったという。しかし、1月14日に皇后杯全日本女子選手権の準々決勝があったため、神戸に戻った。