明治安田J1リーグ第14節第1日の3日、ヴィッセル神戸はノエビアスタジアム神戸(神戸市兵庫区)で今季初昇格したファジアーノ岡山と対戦し、宮代大聖と井手口陽介がゴールを挙げて2-0で快勝した。神戸は今季初の4連勝で6勝3分け3敗の勝ち点21とした。
待望の今季初ゴールが4連勝につながった。神戸は後半6分、酒井の浮き球パスを起点に、佐々木のヒールパスを受けた宮代が左足でゴールネットに突き刺し、貴重な先制点をもたらした。
宮代は昨季加入1年目で自身初の2桁となるリーグ11得点を稼ぎ、天皇杯全日本選手権決勝でも優勝に導く決勝点を挙げた。だが、さらなる飛躍を目指した今季はけがで出遅れ、開幕から4試合を欠場し、その間チームは未勝利。第6節の湘南戦で先発復帰して初勝利に貢献したが、第8節の横浜FC戦では得点が取り消されるなどゴールが遠かった。それでも「やり続ければ必然とゴールにつながる」と話していた通り、今季リーグ12戦目での初得点となった。
後半28分には、その宮代のパスを受けた井手口が、直接左足でゴール右上へミドルシュートを突き刺した。J1ではG大阪時代以来5年ぶり、神戸では加入2年目で初ゴールとなった。
ともに川崎製鉄水島サッカー部を起源とするクラブ同士がJ1で初対決。J1通算27年目の神戸が1年目の岡山に貫禄を示した。
神戸は今季初めてFW大迫を欠き、MF武藤とDFトゥーレルを含め、昨季ベストイレブンの主軸3人が欠場。非常事態にもチームは揺るがず中12日でも勢いを保ち、今季最多2万5千人超を集めたホームゲームを今季初の2点差勝利で飾った。