27日にJ1ヴィッセル神戸とFCバルセロナの試合が予定されていたノエビアスタジアム神戸=24日午前、神戸市兵庫区御崎町1(撮影・長沢伸一)
27日にJ1ヴィッセル神戸とFCバルセロナの試合が予定されていたノエビアスタジアム神戸=24日午前、神戸市兵庫区御崎町1(撮影・長沢伸一)

 サッカーのスペイン1部リーグの名門バルセロナは24日、神戸市兵庫区のノエビアスタジアム神戸で27日に予定していたJ1リーグ・ヴィッセル神戸との慈善試合への参加を取りやめると発表した。プロモーターによる重大な契約違反のためという。一方の神戸は「確定的な情報を伝えられる状況にない」としている。

 J1神戸の創設30周年を記念した試合で、実現すれば神戸での対戦は6年ぶりだった。日本代表の久保建英が所属するスペイン1部のレアル・ソシエダードと提携するヤスダグループ(東京)と神戸が主管。チケットは完売に近い状態という。

 24日は神戸市西区で公開練習を実施。取材に応じた吉田孝行監督は、一報をニュースで知ったといい「クラブからはやるつもりで、という説明を受けたのでその準備をしている」と冷静に語った。主力選手からも予定通りの開催を望む声が上がった。

 神戸は同日夜にX(旧ツイッター)で状況を投稿。関係各所と緊密に連携し、情報の収集、調整を継続しているとし「試合を心待ちにされている多くのファン、関係者の皆さまのためにも、引き続き全力を尽くします」などとした。

(井川朋宏)