神戸-バルセロナ 前半、同点弾を決めて仲間に祝福される神戸の宮代(手前)=ノエビアスタジアム神戸(撮影・笠原次郎)
神戸-バルセロナ 前半、同点弾を決めて仲間に祝福される神戸の宮代(手前)=ノエビアスタジアム神戸(撮影・笠原次郎)

■ヴィッセル1-3バルセロナ

 中止か開催か、直前まで揺れたことで一気に注目度が高まった夢の対決。神戸は名門バルセロナに3失点で完敗したが、世界レベルを十分に体感する機会となった。

 前半、CKからの混戦で先制点を許した10分後だった。中盤でボールを奪った佐々木が攻め上がり、GKと1対1でシュート。はじかれたボールを拾った広瀬のパスを受けた宮代が「いいボールが来たのでしっかりと相手を見た」と、得意のターンから冷静に右足を振り、左隅に沈めた。「自分たちがどれだけ通用するか楽しみ」と語っていた背番号9が、名門にも臆せず存在感を示した。

 「世界のトップレベルに力を試す場」と吉田監督。先発に主力を並べ、本来の神戸のサッカーを貫いた。慈善試合とは思えぬ前からの高強度の守備を発揮。「良くも悪くも話題になるので面白い試合を」と奮起した山川主将や永戸らが、バルセロナの背番号10ヤマルら強力攻撃陣に対抗した。

 後半は押し込まれて二つのゴールを許したが、若手らが貴重な経験を積んだ。来日翌日の厳しい条件にもかかわらず、バルセロナも速さと足元の技術で違いを見せた。

 宮代は「一人一人の技術が高く、こういうレベル感で日々やらなきゃいけないと感じた。この経験をしっかり生かす」と、3連覇を目指すリーグ戦につなげる。(井川朋宏)