横浜FC-神戸 前半、浮き球キックでゴールに迫る神戸のジェアンパトリッキ(右)=ニッパツ三ツ沢球技場
横浜FC-神戸 前半、浮き球キックでゴールに迫る神戸のジェアンパトリッキ(右)=ニッパツ三ツ沢球技場

 JリーグのYBCルヴァン・カップ準々決勝第1戦の3日、ヴィッセル神戸は、ニッパツ三ツ沢球技場(横浜市)で横浜FCと対戦し、0-2で敗れた。第2戦は7日、ノエビアスタジアム神戸(神戸市兵庫区)で対戦する。

 初制覇を狙う大会で、痛い黒星スタートとなった。神戸はホームアンドアウェー方式で敵地での初戦は2失点で敗戦。吉田監督は「前半の90分を戦いに行くイメージ」と、引き分けでも十分だったが、厳しい形で折り返すこととなった。

 過密日程の中で直近のリーグ戦、8月30日の横浜M戦からほぼ総入れ替え。天皇杯全日本選手権に近い布陣で臨んだが、格下相手に苦戦続きだった流れと同じくハイプレスが機能せず、積極性を欠いた。

 それが尾を引くような後半に。5分、ゴール前の混戦を抜け出されて1対1でGK新井が一度はセーブ。そのこぼれ球を押し込まれて先制を許した。さらに不運は続き、「精神的な柱」(吉田監督)である新井が失点時のプレーで負傷退場。代わってオビが入った直後の13分、浮足立つ隙を突かれるように、ゴール前でフリーにさせた相手に2点目を許した。

 諦めない神戸は20分過ぎ、主力の酒井、井手口、宮代、エリキを一気に投入。敵陣で圧力を強め、センターFWの小松にボールを集めたが、最後まで1点が遠かった。

 先発組には、ミーティングでこれまでのプレーの修正を図った。指揮官は「ここでやらないと成長しない」とハッパをかけたが、またもふがいなさが残る一戦に。中3日で次戦、ホームで逆転に懸ける。(井川朋宏)