力強い投てきを見せるディーン元気=2024年6月、デンカビッグスワンスタジアム
力強い投てきを見せるディーン元気=2024年6月、デンカビッグスワンスタジアム

 33歳の今夏に自己記録を更新。そして世界選手権と昨年のパリ五輪を合わせれば、今回で4年連続の世界の大舞台。男子やり投げのディーン元気(ミズノ、市尼崎高出身)は、30代にして第2の充実期を迎えている。

 2012年のロンドン五輪で脇腹を痛め、その後の五輪2大会を逃すなど長く低迷したが、模索の末に体のひねりに頼らない投げ方に変えて復活した。経験を重ねて「ここ数年は当時の引き出しで、うまくやりくりができている。苦労が力になっている」とうなずく。