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「防災かまどベンチ」の使い方を説明する生徒たち=豊岡市加広町
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「防災かまどベンチ」の使い方を説明する生徒たち=豊岡市加広町

 豊岡総合高校(兵庫県豊岡市加広町)の環境建設工学科の生徒7人がこのほど、同校内に「防災かまどベンチ」を製作した。万一の時に座面を外し、かまどとして炊き出しなどに使える。19日には初めて火を入れ、同校が指定避難所になっている西花園区の住民らにお披露目した。

 同科では「課題研究」の授業で、学校での学びを地域に生かす活動に取り組んでいる。本年度は建築や土木を学ぶ7人がかまどベンチを発案。昨夏から設計や製作を続けてきた。

 ベンチはかまどが2口あり、幅約2メートル。コンクリートの基礎の上に、耐火れんがを積み重ねて作った。効率よく火が燃えるように、かまどの大きさや通気口の位置などを工夫した。

 3年男子生徒(18)は「土台のコンクリートに穴を開け、基礎を固定するための鉄筋を打ち込む作業が難しかった。かまどを使う場面はない方がいいが、いざというときには活用してほしい」と話している。

 同区の住民は、同校で高齢者らの避難訓練を実施したこともある。区長の小林喜文さん(76)は「最も身近で規模の大きな避難所。かまどを置いてもらえてありがたい」と喜んでいる。(阿部江利)

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