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香原料を調合してカニ形の匂い袋を製作した参加者=香美町、香住区中央公民館
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香原料を調合してカニ形の匂い袋を製作した参加者=香美町、香住区中央公民館

 兵庫県香美町香住区香住の香住区中央公民館で9日、特産のカニに着想を得たカニ形の匂い袋を製作する講習会が開かれた。新型コロナウイルス禍に負けず、地域を盛り上げようと同町商工会女性部が企画。昼と夜の部に地元の女性ら計約25人が参加し、複数の香原料を調合してオリジナルの香りを完成させた。

 同会女性部が京都の老舗香木店「山田松香木店」にカニ形の袋(縦9センチ、横13センチ)を発注し、同社営業部の藤原康教さん(35)が講師を務めた。

 参加者は、線香などに使われる香木・白檀をベースに、中国や東南アジア原産の香原料7種をスプーンでわんに入れて独自にブレンド。甘美さやスパイシーさなど好みに合うよう量を調節して不織布でくるみ、袋に詰めて持ち帰った。

 同町香住区余部の民宿でおかみを務める女性は「もともと白檀が好きなので、日本家屋に合う甘い香りに仕上げた。玄関や洗面所に置いてお客をもてなしたい」と出来栄えに満足していた。

 カニ形の匂い袋は今後、但馬漁協が販売を予定する。(金海隆至)

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