但馬

大谷バイパス1期完成 香美・小代区の国道482号

2021/03/21 05:30

 兵庫県香美町小代区の国道482号に「大谷バイパス1期」(約0・9キロ)が完成し、20日に記念式典が開かれた。まちの中心部・城山-野間谷の区間を迂回(うかい)する道路で、住民や行政関係者らがテープカットなどで喜びを分かち合った。

 県新温泉土木事務所によると、国道482号は国道9号からおじろスキー場(同町小代区大谷)などを結んでいるが、商店街のある中心部は道幅が狭く、車のすれ違いが困難だった。また、歩道がなく通学児童も危険な状態だったという。

 完成したバイパスは全幅7・5メートルの2車線。県は2018年度から整備を始め、新たに「城山大橋」を架けるなどして総事業費は約5億となった。鳥取県方面へさらに1キロほど延ばす「2期」は23年度までに着手する方針という。

 式典で、但馬県民局の小畑由起夫局長が「この道路は生活や産業などで重要な役割を担い、交流人口の拡大につながる」とあいさつ。テープカットでは園児らも一斉に風船を飛ばして祝った。小代区自治会長の田村正明さんは「バイパス完成は長年の悲願だった。地域活性化に期待したい」と話した。(末吉佳希)

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