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看板商品の「香住鶴あまざけ食パン」
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看板商品の「香住鶴あまざけ食パン」
JR香住駅前の空き家を借りて開業した「クラム ブレッド&コーヒー」
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JR香住駅前の空き家を借りて開業した「クラム ブレッド&コーヒー」

 兵庫県香美町に、地酒メーカー「香住鶴」(同町香住区小原)の酒かすを素材に開発した「香住鶴あまざけ食パン」を看板商品に掲げるカフェが登場した。カフェベーカリー「クラム ブレッド&コーヒー」(同区七日市)で、体に優しい国産小麦を使ったパン作りにこだわる。店主の本庄弘和さん(40)と妻裕子さん(38)は「焼きたてや手作りのパンを味わう生活に慣れ親しみ、食の安全にも関心を持ってもらえたら」と夢を語る。(金海隆至)

 地元出身の弘和さんが働いていた大阪で、パン職人だった裕子さんと出会い、Uターンして結婚。長女(3)の子育てが一段落し、昨年から開店準備を進めてきた。JR香住駅から徒歩3分の空き家を借りて1階を改修し、厨房(ちゅうぼう)やイートイン用のテーブルスペース(計14席)を設けた。

 夫婦が食物アレルギー対策や、食材のトレーサビリティー(生産流通履歴)に関心があったことから、小麦は防腐剤や農薬の散布が懸念される外国産ではなく、国産のみを調達。看板商品となる食パンの開発は乳製品や卵を使わず、裕子さんが香住鶴で人気の酒かすに目を付けた。

 酒かすで作った自家製あまざけを生地に混ぜて試作を重ねたところ、満足のいく焼き上がりに。「発酵食品同士で相性が良かったのか、ソフトな食感で自然の甘みがある」と弘和さん。裕子さんも「あっさりして、毎日食べても飽きのこない味になっている」と手応えを話す。

 商品開発は主に裕子さんが担当。乳製品を使った食パンもそろえるほか、豊岡市出石地域の有機農家が栽培する全粒粉と北海道産発酵バターを配合したクロワッサンなど約25種類の商品を用意する。

 店頭に立つ夫婦は「今後は原材料の情報発信にも力を入れ、食の安全や品質を追求する生産者の思いも届けたい」と話している。

 午前9時~午後6時(日、月曜休み)。「香住鶴あまざけ食パン」は1斤486円、2斤972円。同店TEL0796・20・8224

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