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玄武洞彩るアジサイ復活 住民らが4年かけて手入れ

2021/07/01 05:30

 兵庫県豊岡市赤石の玄武洞公園で、梅雨の風物詩アジサイが今年も見頃を迎えている。かつてアジサイの名所として親しまれたが、一時はシカの食害で激減。かつての景観を復活させようと、地元住民やガイドらが苗木から増やし、シカよけ柵で囲って大事に育ててきた。植樹から4年を経て株は大きく育ち、今年は柵を外してお披露目している。7月上旬まで楽しめるという。

 アジサイの植樹や世話は、以前の景観を知る住民らからの「アジサイを復活してほしい」との声を受け、NPO法人「玄武洞ガイドクラブ」が地元住民らと協力して取り組んできた。同公園に自生するアジサイを挿し木で増やし、2018年には玄武洞前に約200本、19年には青龍洞前に約200本を植樹した。

 当初は高さ10~15センチほどだった苗は、4年がたち、大きいもので1・5メートルほどまで成長。青紫や赤紫、白色など、鮮やかな花を咲かせている。同法人の木下道則事務局長によると、さまざまな色や形があり、1株ずつ表情が異なるという。木下さんは「公園から絶滅寸前だったが、4年目にして見ていただけるまでに育った。場所によって違うさまざまな景色を楽しんでほしい」とPRする。(阿部江利)

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