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世界的ギタリスト、ジャスティン・キングさん(左)とオンラインで交流した北村空大さん=香美町香住区矢田、香住高校
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世界的ギタリスト、ジャスティン・キングさん(左)とオンラインで交流した北村空大さん=香美町香住区矢田、香住高校
コラボ演奏を楽しむ北村さん=香美町香住区矢田、香住高校
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コラボ演奏を楽しむ北村さん=香美町香住区矢田、香住高校

 兵庫県立香住高校海洋科学科2年の北村空大(こうた)さん(16)が5日、香美町内の同校でビデオ会議アプリ「ズーム」を使い、米オレゴン州在住の世界的ギタリスト、ジャスティン・キングさん(42)と交流した。ギターが趣味の北村さんはジャスティンさんに憧れていたといい、同校教諭が今夏、「助言を」と依頼したメールがきっかけで“対面”とコラボ演奏が実現。奏法のアドバイスを受けるなど、夢のような時間を過ごした。(金海隆至)

 北村さんは、神戸市垂水区出身。中学2年の時、音楽の授業でギターを初めて手にし、「面白そう」と夢中になった。数々の演奏を聞く中で最も衝撃を受けたのが、両手の指で弦をたたいて音を出すタッピング奏法の先駆者、ジャスティンさんの曲だった。動画を見ては演奏をまねて、毎日のように練習を繰り返したという。

 進学した香住高では昨秋、文化祭で華麗なテクニックを披露して話題になった。同校の小林華枝教諭が今年8月上旬、ジャスティンさんの公式ホームページに「あなたの曲が好きで、演奏している生徒がいる。助言を願えないか」と、北村さんの演奏シーンの動画付きでメールを送ったところ、本人から「ズームをしよう」と、返信が届いた。

 この日は同校の教室から、英語が堪能な小林教諭の通訳で画面越しにジャスティンさんと対面した。代表曲「ファンクディファイド」などの3曲を交互に奏で、最後は約8千キロの距離(時差17時間)を超え、「ファンク-」のコラボ演奏を楽しんだ。

 北村さんの演奏を聞いたジャスティンさんは、日本語で「とても良い!」と感激。「技術が際立っている」とたたえ、指の動かし方や練習法などを細かく伝えた上で、「僕にできることがあれば何でも聞いて。素晴らしい時間をありがとう」とメッセージを送った。

 目を赤くして助言に耳を傾けていた北村さんは「緊張したが、人生で最も思い出に残る時間を過ごせた。いつか大勢の前で演奏できるようになりたい」とさらなる上達を誓っていた。

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