但馬

水産業支援へ連携協定 香美町と漁協など5団体

2021/10/24 05:30

 兵庫県香美町と地元の但馬漁協など水産業関連5団体が、同町の地域活性化に向けた包括連携協定を締結した。新型コロナウイルス禍で疲弊した漁業や水産加工業の支援が主な狙い。取り組みの第1弾として、神戸市垂水区の商業施設「三井アウトレットパーク マリンピア神戸」で24日まで開かれている催し「兵庫海マルシェ」で、同町の魅力をPRしている。香住ガニなどの水産物を販売するブースも出展している。

 参加団体は但馬漁協のほか、香住と柴山港の各水産加工業協同組合、なぎさ信用漁業協同組合連合会、農林中央金庫。

 なぎさ信漁連と農林中央金庫は今年2~3月、売り上げが低迷する同町の水産加工品を、通販サイト運営会社の寄付型ショッピングサイトで販売する企画に協力。継続的に支援できないかと、他団体にも呼び掛け今回の協定締結に至った。

 同町の特産物の認知度や競争力の向上、国内外での販路開拓に加え、農林水産業者の所得増加や地域活性化に協力する。同様の協定は全国的にも珍しいという。

 香美町役場本庁舎で開かれた締結式で、浜上勇人町長は「基幹産業である漁業や水産加工業への応援は、町の地域活性化に取り組むことと同じ」と強調。5団体を代表し、但馬漁協の村瀬晴好組合長は「温かい支援の企画が全国で展開され、地域の力となることを期待している」と述べた。(金海隆至)

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