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豊岡のかばん×西脇の播州織、コラボで財布製作 柔らかさ、1点ずつ異なる模様魅力

2022/02/18 09:30

 兵庫県豊岡市のオリジナルブランドのかばん店「メゾン・デフ」と、西脇市の播州織ブランド「タマキニイメ」がコラボし、播州織の生地を使用した財布を製作している。1点ずつ異なる生地で、柔らかくこだわりの詰まった財布。両者は「県内の地場産業がつながって、ともに盛り上げたい」としている。(石川 翠)

 タマキニイメを展開する「有限会社玉木新雌(たまきにいめ)」は西脇市内の自社工場で染色から全ての工程を手掛けており、現在は綿花栽培の取り組みも行っている。一方、メゾン・デフは、豊岡市内のかばんメーカー勤務後に独立した下村浩平さん(35)がオリジナルブランドを企画・製造し、豊岡市中央町のカバンストリートに店舗を構えている。

 昨年夏、知人の紹介で下村さんと出会った社長の玉木新雌さんが、地場産業に携わる者同士でのコラボ商品づくりを提案した。

 玉木さんの生地は織り方や染め方が全て異なる一点物。今回の財布も一つずつ異なるといい、玉木さんがデザインし、300点限定で製作。表にはブランドの名称とマークが入っており、内側には異なる生地が使用されている。パーツもコットンなど天然素材の物を使用。

 縫製を請け負ったのは下村さんの元同僚で20年間縫製に携わっている奥田喜志人さん(39)。「生地が柔らかく難しいが、(表と裏の)生地の組み合わせが異なって面白い」と話す。

 今月3日に工房を訪れた玉木新雌広報担当の藤本隆太さん(34)は工房でミシンでの縫製をじっくり見学。「兵庫県にはさまざまな産地があるが、規模は小さくなっている。県内各地の地場産業の横のつながりを広げていきたいと考えていて、豊岡とのコラボは大きな一歩」と話していた。

 財布は西脇市嶋に今月23日にオープン予定の新店舗「タマキニイメ シマ」でお披露目される。

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